休み中も生活と活動を途切れさせない 好きなことから広がる経験

長期休みは、学校から離れてゆっくり過ごせる時間です。一方で、外出や人と関わる機会が減り、生活のリズムを保ちにくくなることもあります。

豊岡市の放課後等デイサービスnatural stepでは、お子さんの気持ちや体調を大切にしながら、好きな活動をきっかけに、体を動かすことや人と関わる機会をつないでいます。

今回は、これまで紹介してきた支援の第3回として、長期休みの活動と、継続した運動療育を通じて見られた変化をお伝えします。

「行ってみたい」と思えるきっかけをつくる

学校への参加に難しさがあったお子さんの支援では、長期休みに活動の機会が途切れないよう、本人が興味を持てるイベントや好きな活動を取り入れました。

大切にしたのは、予定をたくさん入れることではなく、「これなら参加してみたい」と思える機会をつくることです。

ご家庭と相談しながら、休息も取りつつ、外に出ること、体を動かすこと、人と一緒に過ごすことを少しずつ続けてきました。

土曜日の運動療育を、少しずつ積み重ねる

土曜日の運動療育では、ストレッチや体幹トレーニングなどを取り入れ、一人ひとりの状態に合わせて、楽しみながら体を動かしています。

小集団での活動には、自分の順番を待つ、相手の動きを見る、協力するといった経験も含まれます。運動の上達だけでなく、人と一緒に参加する経験も大切にしています。

このお子さんも、1年以上にわたり運動療育を続けるなかで、動きに合わせて姿勢を保つ様子や、体の使い方に変化が見られるようになりました。学校行事での動きを見ても、以前より体幹が安定してきたように感じる場面がありました。

「できた」という経験が、学習にもつながる

活動を続けるなかで、説明を聞いて取り組む、動く時間と落ち着く時間を切り替えるなど、集中やメリハリの面でも変化が見られました。

事業所では、前回のコラムで紹介したように、短い学習に取り組んだ後に好きな運動や活動をする流れも、少しずつ整えてきました。

運動と学習の両方で「始められた」「ここまでできた」という経験を重ねることが、宿題や学習に向かう姿にもつながっていったと感じています。

特に大きかったのは、本人の自信です。難しかったことに取り組めた経験や、みんなと参加できた経験が、次の活動に踏み出す支えになっていました。

運動とあわせて、家庭での過ごし方も考える

体を動かすことは、エネルギーを発散する機会にもなりました。その時期には、睡眠や食事のリズムが整っていく様子も見られました。

あわせて、ご家庭には動画を見る時間や、スマートフォンなどの使い方についても助言しました。スクリーンタイムなどを活用して利用時間を確認・調整する方法もお伝えしました。

動画を一律に禁止するのではなく、楽しむ時間と、睡眠・食事・活動の時間をどう両立するか。ご家庭で続けられる方法を、一緒に考えてきました。

こうした変化は、運動だけによるものとは言い切れません。本人の成長、ご家庭での工夫、学校や関係機関の支えが重なった経過として捉えています。

本人なりの目標へ、経験をつないでいく

少しずつ積み重ねてきた参加経験や自信は、学校行事に向けた意欲にもつながっていきました。

私たちが大切にしているのは、登校や行事参加だけを成果とすることではありません。

好きな活動を見つけること。自分に合う方法で取り組むこと。誰かと一緒に過ごし、「参加できた」と感じること。その一つひとつにも、大切な意味があります。

natural stepでは、運動・学習・人との関わりを通して、その子らしい歩みを支えています。ご家庭や関係機関と相談しながら、無理のない一歩を一緒に考えていきます。

お子さんの運動や学習、学校への行きづらさなどについて、まずはご相談ください。保護者の方のみのご相談も受け付けています。