集中が切れたら運動へ―身体を動かして、もう一度学習に戻る力を育てる

「宿題に集中できない」
「始めるまでに時間がかかる」
「一度休憩すると、そのまま戻れない」

このような姿があると、つい「集中しなさい」「早く終わらせよう」と声をかけたくなります。

しかし、子どもの集中力は、注意するだけで伸びるものではありません。大切なのは、自分の状態を整えながら、課題に戻る経験を積み重ねることです。

放課後等デイサービスnatural stepでは、宿題と運動を日々の活動に取り入れています。

学習時間は一律に決めません

宿題に取り組む時間は、全員一律に30分、1時間と決めているわけではありません。

宿題の量や難しさ、その日の体調、本人の集中状態に合わせています。集中できているときには、子ども自身が30分から1時間ほど続けることもあります。

反対に、疲れているときや集中が途切れたときには、無理に机に座り続けるのではなく、一度身体を動かします。

身体を動かして気持ちを切り替える

活動では、スクワット、太ももの運動、トランポリン、ロデオ運動(体幹トレーニング)などを取り入れています。

これらは、下肢筋力や体幹、バランス感覚を育てるだけではありません。学習の途中で身体を動かすことが、気持ちや注意を切り替えるきっかけになる子どももいます。

大切なのは、運動することだけではなく、その後にもう一度学習へ戻ることです。

「集中が切れたら終わり」ではなく、

学習する

集中が途切れる

身体を動かす

気持ちを切り替える

もう一度学習に戻る

という経験を繰り返します。

約1年間の積み重ねで見られた変化

開所当初は、「宿題いや!」と言って取りかかれなかったり、最後まで終えることが難しかったりする子どももいました。

それでも、本人の状態に合わせながら、宿題と運動を日々のルーティンとして続けてきました。

約1年がたった現在では、自分から宿題に取りかかり、集中できるときには長く続けられる子どもが増えています。集中が途切れても、運動を挟んで再び宿題へ戻れる姿も見られるようになりました。

伸びてきたのは、集中できる時間だけではありません。

・課題を始める力
・集中を続ける力
・気持ちを切り替える力
・休憩後に戻る力
・最後までやり遂げる力

これらは、学習だけでなく、将来の生活にもつながる大切な力です。

目指すのは「自分で整えられること」

大人が毎回「宿題をしなさい」「運動しなさい」と指示し続けるだけでは、子どもが自分で調整する力は育ちにくくなります。

少しずつ、

「集中が切れてきた」
「少し身体を動かしたい」
「運動したら、もう一度戻れそう」

と、自分の状態に気づき、必要な行動を選べるようになることを目指しています。

放課後等デイサービスnatural stepでは、宿題を終わらせることだけを目的にしていません。

学習と運動を組み合わせながら、自分の心身の状態に気づき、自分に合った方法で整え、必要な活動へ戻る力を育てていきます。