宿題を嫌がる・やらない子にどう関わる?~「やる気がない」と決める前に確認したい5つのこと~

① 宿題の内容が「難しすぎる」ことはありませんか?

まず確認したいのが、宿題の難易度がその子に合っているかです。

例えば漢字を10回ずつ書く宿題でも、漢字を覚えることが苦手な子にとっては、大人が想像する以上に負担になることがあります。

計算、文章問題、音読、漢字など、苦手な課題が毎日続けば、

「どうせできない」

「また間違える」

「やりたくない」

という気持ちになるのも不思議ではありません。

「宿題をしない」という行動だけを見るのではなく、

どの宿題で止まっているのか、何なら一人でできるのか

を確認してみましょう。

できないところを繰り返させるだけでなく、量を調整したり、一緒に最初の一問だけ取り組んだりすることも一つの方法です。

② 「始めること」自体が難しい子もいます

「宿題しよう」

と言えばすぐ始められる子もいれば、なかなか動き出せない子もいます。

これは単純なやる気だけではありません。

「何から始める?」

「どのくらいやれば終わる?」

「準備するものは?」

といったことを頭の中で整理して、行動に移す力も必要だからです。

そのため、

「宿題しなさい!」

と繰り返すより、

「まず算数を1枚やってみよう」

「5分だけ一緒にやろう」

など、最初の行動を具体的にしてあげると取りかかりやすくなることがあります。

全部を見せると圧倒される子には、一度に見せる量を減らすことも有効です。

③ 学校から帰った時には「脳が疲れている」ことがあります

学校では、勉強だけをしているわけではありません。

先生の話を聞く、黒板を見る、友達と関わる、時間を守る、気持ちを切り替える、周囲の音の中で集中する――。

子どもは一日の中でたくさんの情報を処理しています。

特に、学校で一生懸命頑張っている子や、刺激を受けやすい子は、帰宅する頃にはかなり疲れていることがあります。

そこへ、

「帰ったらすぐ宿題!」

となると、もう頑張る力が残っていないこともあります。

そんなときは、

「宿題をしない=やる気がない」ではなく、「今は脳が疲れていないかな?」

という視点を持ってみてください。

帰宅後に少し休憩する、おやつを食べる、体を動かす、一人で静かに過ごすなど、一度リセットしてから宿題に取り組む方がスムーズな子もいます。

④ 睡眠や生活リズムも確認してみましょう

宿題とは関係がなさそうですが、睡眠も大切です。

睡眠が十分でなかったり、眠りの質が低下していたりすると、

集中が続かない
イライラしやすい
「疲れた」が増える
ボーッとする
やるべきことになかなか取りかかれない

といった状態につながることがあります。

「最近、宿題をすごく嫌がるようになった」

という場合には、宿題そのものだけでなく、

寝る時間・起きる時間・朝の様子・日中の疲れ方

なども一緒に振り返ってみましょう。

「勉強の問題」に見えて、実は生活全体の疲れが影響していることもあります。

⑤ 親子で「宿題の悪循環」になっていませんか?

宿題をめぐって、

「宿題しなさい」

「分かってる!」

なかなか始めない

「いつになったらするの!」

子どもが怒る・泣く

というやり取りが毎日のように続くと、子どもにとって**「宿題=怒られる時間」**になってしまうことがあります。

保護者の方も、

「言わなかったらやらない」

「学校に迷惑をかけてしまう」

「このままで大丈夫なの?」

と心配になるからこそ、つい声をかけたくなります。

ですから、保護者が悪いわけでも、子どもが悪いわけでもありません。

大切なのは、親子ともに疲れてしまう方法を続けないことです。

「全部終わらせる」だけを目標にせず、

「今日はここまでできた」

「一人で始められた」

「分からないと言えた」

という小さな成功にも目を向けてみましょう。

「宿題をしない」の背景は一人ひとり違います

同じ「宿題をしない」という姿でも、理由は同じではありません。

課題が難しい子、始め方が分からない子、学校で疲れ切っている子、集中が続きにくい子、失敗することが怖くなっている子。

必要な支援もそれぞれ違います。

だからこそ、

「どうしたら宿題をやらせられるか?」

だけではなく、

「なぜ、この子は今、宿題が難しいのだろう?」

と考えてみることが大切です。

原因が少し見えてくると、声のかけ方や宿題の進め方も変わってきます。

当施設natural stepで大切にしていること

natural stepでは、宿題を「終わらせること」だけを目的にはしていません。

子どもの得意・不得意、集中できる時間、疲れ具合などを見ながら、

「これならできそう」

と思える方法を一緒に探していきます。

できないことを繰り返すより、まずは「できた」という経験を積み重ねること。

そして、自分に合った学び方を少しずつ見つけていくこと。

それが、これから長く続く「学ぶ力」につながっていくと考えています。

お子さんの宿題や学習について、

「毎日親子でけんかになってしまう」

「どう教えればよいか分からない」

「もしかしたら学習につまずきがあるのかも」

と感じる場合は、一人で抱え込まず、学校や専門機関、支援機関などに相談することも一つの方法です。

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